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2006.12.20 (Wed)

メンデルスゾーンとアンデルセン

あと、4日でクリスマスですね。
クリスマスというとアンデルセンの「マッチ売りの少女」を思い出します。
そんな、12月のある日、お店でこの本が目に飛び込んできました。

メンデルスゾーンとアンデルセン

著者の中野京子先生に許可を頂いたので紹介します。

メンデルスゾーンとアンデルセン
中野京子著 さ・え・ら書房
メンデルスゾーンはピアノ学習者はたいてい何曲か無言歌を弾きますし、
アンデルセンといえば童話「マッチ売りの少女」「人魚姫」で有名。
この二人が何で関係あるのかしらと手に取った本です。

読んでみてびっくり。
この二人、同じ女性を愛してしまうのです。
でもその時、すでにメンデルスゾーンは家庭を持ち、
アンデルセンはただひたすら恋焦がれる。

その渦中の人リンド嬢はスウェーデンの歌手で、
ものすごい人気だったそうで、
リンド着せ替え人形も売っていたほど。
この時代にこういうものがあること事態、驚きでした・・・

メンデルスゾーンについては、無言歌を弾く時に、
楽譜(全音)の前のほうの解説を読んだくらいで、
ベートーベンやバッハ、モーツアルトのように、
エピソードのひとつも知らない状態でしたので、
この本を読んで、本当におもしろかった!

メンデルスゾーンがゲーテに会う場面、
リストのまねをしてピアノを弾く所、(リストのまねが出来るほどのテクニックを持っていたのね!)
アンデルセンと出会う場面、
アンデルセンがメンデルスゾーンの内輪のパーティ(といっても40人〜50人)で
「人魚姫」を朗読するところ、
メンデルスゾーンがマタイ受難曲を再演する所などなど。

中でも、驚いたのは、
若くして亡くなったメンデルスゾーンを死後匿名で罵倒した
ワーグナー(あの作曲家ですよ)
匿名にしても後世に残ってしまうのですから、
人を中傷するのはいけませんね。

クララ・シューマン(シューマンの奥さんでピアニスト)も
演奏会でメンデルスゾーンの曲を何度も演奏したそうです。
でも、
ショパンやリストのような劇的な要素がないためか
ワーグナーの中傷のせいか、
ユダヤ系であったために戦争間で不当に資料が抹殺されてしまったためか、業績は軽視されがちですね・・・
曲も子どもの発表会に登場するくらいで、
ピアニストの演奏会ではめったに弾かれないのではないでしょうか。
ピアノコンチェルトだって、聴いたことないもの(私だけ?)
ソナタは終止無しに4楽章続けて演奏だから、
学習者にはちょっと難しいかもしれませんね。

ピアノ学習者が良く弾く無言歌集の中には
美しい音楽がたくさんあります。
よく耳にする「春の歌」「ベニスのゴンドラの歌」
「プレストアジタート」などなど。
それから小品で「ロンドカプリチオーソ」などは
中学くらいで試験曲弾いていた人もいました。
(私は音中育ちです)

この本を読んで、久しぶりにメンデルスゾーンの「無言歌集」を引っ張り出して弾いてみました。
なんだか、メンデルスゾーンが生き生きと自分の中でよみがえり、あらためて、「ああ、こういう人だったのね・・・」と感じました。

メンデルスゾーンの音楽はコーヒーでも飲みながら、
聴くにはいいと思いますよ。

こちらは無言歌から抜粋で13曲と小品の2枚組み
メンデルスゾーン:ピアノ曲集

こちらは無言歌のみ、48曲。
あまり全曲入っているCDはないので、珍しいかも。
メンデルスゾーン:無言歌集(全48曲)
メンデルスゾーン:無言歌集

そうそう、ピアノ曲ばかり考えていましたが、
有名なヴァイオリン協奏曲がありましたね。
こちらはアバドの指揮、ヴァイオリンはミルシテイン
ウィーンフィルです。メンデルスゾーンのほかにチャイコフスキーのコンチェルトも入って1000円です。
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調

中野京子先生の本です。
オペラの入門書として、とても読みやすいし、解かりやすいです。
オペラでたのしむ名作文学

こちらは絵がきれいで、それぞれのオペラの解説が細かくて人物の相関図もあり、見ているだけでも楽しい本です。
オペラ・ギャラリー50
これを読むと、オペラがみたくなりますよ。お勧めの本です。

中野京子先生のブログです。
「花つむひとの部屋」http://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006/
EDIT  |  06:06  |  メンデルスゾーン  |  TB(0)  |  CM(6)  |  Top↑

*Comment

へーv-237メンデルスゾーンとアンデルセンってそんなことがあったのですか。
私もピアノを勉強していながら、ピアノコンチェルトもソナタも知らなくて・・・
e-293ヴァイオリンコンチェルトは有名ですからよく耳にしますが、今まで自分自身が接したのは、無言歌集1冊と、コーラスで小品を唱うくらい。
無言歌は風景や心模様が音になってそれにひたれる感じがいいですね。
そうそう、シェークスピアの『真夏の夜の夢』の劇中音楽第9曲目の結婚行進曲は誰でも聴いたことありますよね。

あるまんどさん色々教えて下さってありがとうございます。
これをきっかけに少し広がると思います。
tennnenn |  2006.12.20(水) 10:37 |  URL |  【コメント編集】

tennnennさん
私たちって、作曲家の個々の話は知っていても、
意外と同じ時代に生きた人たちの関係を見落としているのかもしれませんね。
メンデルスゾーンが若くして亡くなった後、
(そうそう、この死も謎だそうで・・・)
アンデルセンではなく違う男性と結婚したリンドさん。
結婚式にメンデルスゾーンの結婚行進曲をつかったそうです。
もしかして、結婚式に使った第一号だったのかしら?

あるまんど |  2006.12.20(水) 19:44 |  URL |  【コメント編集】

■読んでみたくなってきた

おもしろそうな本ですね。
作曲家さん同士の絡みというか人間関係みたいなの、大好きなので、すごくそそります(笑)。
メンデルスゾーンの奥さんはすごくきれいな人なのに、他にも思いを寄せてしまう、男ってのはまったくもう・・・
無言歌、そういえば音中の試験で課題になったことありました。懐かしいなぁ。
いやいや、つい最近のことだも〜ん(大嘘)。
ドルチェ |  2006.12.22(金) 07:48 |  URL |  【コメント編集】

ドルチェさん


この本、読みやすくて、おもしろいです。
分類は「児童書」になっていますが、
内容は私たちにはたまらないエピーソードばかりです。

メンデの奥さんって、本当にきれいなステキな女性だったみたいですね。
ステキな奥さんと子どものいる家庭を見て、
アンデルセンは「メンデがこの家庭をこわしてまで一線を踏み外すわけがない」と思ったみたい。
だからって、リンドさんがアンデルセンの方を向くわけではなかったけれど。

音中e-291私だってつい最近のことだも〜ん(ハリセンボンだ・・・)
あるまんど |  2006.12.22(金) 09:48 |  URL |  【コメント編集】

以前アンデルセンは叶わぬ片思いの為常に自分に自信がもてなく・・・・(人魚姫とか)そんな片思いの作品が多いって読んだ事があるけど、焦がれた相手はメンデルスゾーンの奥さんだったわけですね〜。
あるまんどさんのブログは本当に興味深いですよ♪
メンデルスゾーンはピアノ練習や発表会で多くの方が弾いた事があるのでは?
私も小学生の時「ベニスの舟歌」や「春の歌」弾きました。
ベニスの・・は、技術よりも旋律の切なさ・・幼い私はまだ表現出来てなかったかな?
短大で改めて弾いてやっと精神的な物が付いて弾き、満足感があったという想い出が(^^)
精神的なものが成熟した今・・技術が衰えて付いて行けない・・・はぁ〜〜〜〜
今度あるまんどさんにレッスンお願いしたいです〜〜〜!


カモミール |  2006.12.23(土) 00:08 |  URL |  【コメント編集】

カモミールさんへ

アンデルセンが恋した相手は、メンデの奥さんではなく、歌手のリンドさんです。
アンデルセンリンドさんメンデルスゾーンの三角関係なの。
でも、リンドさん、同じ音楽仲間のメンデルスゾーンに惹かれたらしいです。
メンデルスゾーンもかわいい奥さんと子どもがいるのに、ちょっとリンドさんに傾いたみたい・・・
でも、家庭はこわさなかったから。(まったく男って・・・)

私もベニスの舟歌は大好きですe-343これだけはいまだに暗譜でどこでも弾けるぞ・・・
あるまんど |  2006.12.23(土) 07:29 |  URL |  【コメント編集】

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